2010年9月8日水曜日

姉のミトンと私の不器用と


台風のおかげで今日は朝から涼しい一日だった。
雨なんて何日ぶりだろうか。
暑くないって素晴らしい。
こんなに心身共に快適。

残暑は続いているけれど、確かに季節は秋に向かっている。
大好きな季節がやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

この猛暑続きの夏だが、姉はせっせと手袋を編んでいる。
「あちぃ・・・」
そりゃ暑いだろ。
でも、到来する寒い季節にむけて編みこむ編みこむ。
編みこむ編みこむ浸みこむ浸み込む(古い)。
写真の青いものはついさっき出来上がったばかりの
編みたてほやほや。
素敵な模様のミトン、北欧のデザインだ。
私も誕生日プレゼントに編んでもらった。
でもその手袋はミトンを編み始めた最初のうちのもの、
指先が三角の形をしていてちょっとおもしろい。
姉は編みなおすよ~と言うけれど、
結構その三角を気に入っているのと、
初期の作品ということで大事にしておきたいのだ。

私はマフラーしか編めない。
もともと手先があまり器用でないので、
どこまでもまっっっ・・・すぐ編めばできるマフラーは
唯一の私の編物の作品となる。
けど、かぎりなく同じことの繰り返しなので、
飽きやすい性格もあってすぐ飽きる。
で、雑になる。
サイテ~。
最後まで編みきれたら大したもの。
二年越しに出来上がったマフラーだってある。
短気もこうしてみれば気長なもんだ(ザッツ☆ポジティブ)。

姉たちの手先の器用さにはかなわない。
私は小さなころから劣等感を感じていた。
学校の写生大会、書き初め、硬筆、
必ず金やら銀やら何かしら賞をもらってくる姉たち。
いつもじっと羨ましく思って、
ときには悔しさも感じ、
自分の才能の無さに泣きたくなることもあった。

だから初めて写生大会で、
自分の絵に銅色の紙がぺラリと貼ってあったときは
それはもう両手の拳を突き上げて、
「*+@☆◎※ーーーー!!!!」
と声にならない声をあげそうになった。
けど、自尊心の塊でもあったので、
「ま、でも銅じゃあね・・ふ・・・」
と、にやつく口元をぎゅいぎゅい押さえていた。
我ながらかわいくない小学生じゃ。

その後ありがたいことに、
我が版画作品をどこかに貼りだしてもらえたけれど、
でもやはり、かなわないものはかなわない。
いまじゃもう自分の不器用さを自分で笑い、
それも私の良いところと思えるようになった。
レッツ☆ポジティブ。
「みんなちがってみんないい」
ね、みすずさん。

追記
器用な姉たちより私が勝るもの。
それは握力腕力、虫をとっ捕まえる勇気。
ふふ・・・これだけは絶対負けないんだから~~~~。

1 件のコメント:

  1. すごい!その手袋ほし~~い!
    お姉さんにお願いしといて。
    はるあきにはパンをやいてもらうよ(笑)

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